10/15付 名字の言 抜粋
✨ 日常の中で、
相手を励ましているつもりで
中途半端に放り出していることがある
それはつまり切っているということ
✨ 『頑張れよ』っていうのは、
『さよなら』ということ
僕らは『頑張りや』は言わんと別れる
『あなたが持ってきた荷物は、
私も持ってますよ』っていう態度で別れる
(臨床心理学者の河合隼雄さんと
小説家の小川洋子さんの対談
『生きるとは、自分の物語をつくること』
新潮文庫))
✨「切る」とは、
「人ごと」になっているということだろう。
相手の心に寄り添うことが、
いかに難しいか。
自分の心が相手の心から離れれば、
どんな励ましの言葉も届かない
✨ がんを患った1人暮らしの壮年。
かたくなに心を閉ざしていた。
同じ病を経験した先輩が訪問
せきを切ったように話し始めた。
✨ 先輩は話をきちんと聞き、
「大変だったね」
共に苦しみながら、
自らの闘病体験を通して励ました。
壮年は、先輩の心が
自分のそばにあると感じたにちがいない
✨ 相手の立場に思いをはせる
想像力を働かせる努力を
惜しむまい。