🌸 “意味がある”と
言い聞かせるより
切なさを包む祈りで
“意味を作る”
✨ 以前の自分には戻れなくとも、
あるがままの自分を受け止めて
強く生きる。
✨ 山口県下関市迫野勝美さん
2018年(平成30年)
脳出血で倒れ、失語症に
言語障がいの一つ、失語症。
脳の病気やけがなどで
「話す」「聞く」「読む」「書く」
のいずれか、または全てが困難に
✨ 祈っても祈っても
現状が認められない
諦めを祈りで追い出そうとしても
心がなえる。
この試練にも“意味がある”と
自分に言い聞かせる
だが、意味を求めようとすること自体を、
心が拒絶する。
✨ 女性部の先輩
「なんで? なんで?って
思ってもいいんだよ。
だって凡夫なんだから」
気持ちを楽にしてくれた。
✨ 妻、裕子さん、
結婚を機に創価学会に入会
真っすぐ信心に生きた義母。
若い時から心臓に異常があり、
2度の大手術を経験
抱えきれない苦悩も悲哀もあったはず。
「私は、地涌の菩薩の使命として、
“心臓病で生まれます”って手を挙げたのよ」 深い生命哲学を土台にして、
意味を鍛え出す強さ
今度は、
自分が病魔と対峙する時。
✨ 祈ることで耐えられた
夫を元の体にすると祈っても、
かなわない
元に戻るという期待からの喪失感は
拭えなかった
✨ 11月に退院。
人目を避けて、自宅のマンションに
こんな体を見られたら、
恥ずかしいと思う自分、劣等感
夫は、堂々としている。
さらけ出す強さ
夫が私を強くした
✨ 「何をしてきたか」が
現在の自分をつくる。
「何をしていくか」
今の決意が、
未来の自分をつくる
✨ “よし頑張ろう”と思えたら、
全てが善知識
祈るほどに切なさが薄らいで、
笑いに変わった。
✨ まだ、夫が病気になったこと自体に
感謝はできない
なかなかそうは思えない。
意味があることにしたいと
戦って、意味を今も、形成中
✨ 勝美さん、
川柳作りに挑戦中
胸の中の思いを
言葉にするのが難しい
なにくそっ、
負けるもんかと笑っていたい
その気持ちを
裕子さんと一緒に詠んだ。
〈負けないぞ
笑い飛ばそう 失語症〉